Keep It Simple, Stupid

物事をシンプルに考えるブログ

そういうものだよでは済ませたくないこと

日本で電車に乗ると、「車内での通話はご遠慮いただきますようお願い申し上げます」というアナウンスが必ず流れます。通話がダメな理由が、電波などにより業務上支障が出るといったものならわかります。しかし、通話による声が周りの人の迷惑になるという理由なのだとしたら、違和感を感じます。なぜなら、この論理で行くと、電車の中では私語はいっさい禁止ということになるからです。

 

通話も直接の会話も、突き詰めれば人と人が話してることには変わりないのではないでしょうか。アナウンスをするなら「車内では、大きい声を出さないようお願い申し上げます」とするべきでしょう。しかし、これではあまりに閉鎖的な環境で、あまりに居心地が悪いような気がします。迷惑という話だったら、いまだに飲食店内で喫煙可にしている所のほうがよっぽど迷惑だと思います。

 

私の住んでいるニューヨークでは、地下鉄の車内は割と自由で、それでも十分快適です(電車が常に遅れることにも慣れました)。ニューヨークの地下鉄車内では、電話だってするし、どこかで仕入れてきたチョコバーの販売を始める輩もいるし、ダンスをやったり(以前、間近でブレクダンスをやられて蹴りを食らったことがあります)、演奏したり、歌を歌ったりとやりたい放題です。お年寄りにはみんな席を譲るし、子連れのお母さんのベビーカーを押すのをみんなで助けるし、みんな仲良く地下鉄を利用しています。

 

だから、アメリカみたいにやろうと言うつもりはありません。

単にルールではこう言っているけど、なぜそうなっているのかを自分で確認することが大事だというのが、私のメッセージです。

そして、そういう人をうざがらずに受け止めてほしいなと、思っています。